ここ近年のウエディングドレスの流行
ウエディングドレス業界では、例年1~2月頃に新作が入ってくるというサイクルになっています。
ですのでその年に流行するドレスのトレンドをつかむなら、新年を迎えてすぐの時期にカタログに掲載される新しいドレスのデザインをチェックするのが一番です。
毎年ブライダル関連ドレスのお店には数多くのドレスが入荷をされていますが、ここ数年の傾向として広く見られているのが「セクシー系」のものです。
日本においてはちょっと控えめなものが多いのですが、欧米のドレスデザイン最先端の国においてはここ最近胸元が大きく開いた大胆なものが多く見られます。
特に目立っているのが2015年くらいからのデコルテ部分を大きく開いたタイプで、2016年からはVネックタイプで胸の谷間近くまでをぐっと大きく見せるものが目立ちます。
このVネックは日本人体型ではちょっと恥ずかしいということもあり、前面をV型にしつつも内側に生地をつけて重ね着風にするなどのアレンジが使われています。
他にも前面は普通のドレスのようでも背中がV型に大きく開いているというタイプのものも人気が高いです。
このタイプの代表的なブランドとしては「ジェニー・パッカム」があります。
着こなしの難しいデザインも一般向けに
少し以前までは非常に着こなしが難しいとされてきたようなドレスも、ここ最近では一般の人が自分の式に積極的に使用する例がよく見られるようになりました。
先に説明した「ジェニー・パッカム」も相当着こなしが難しいブランドですが、他にも「vera wang」が新作として発表したシースルードレスはかなり話題になりました。
シースルーはウエディングドレスにかぎらずここ最近の女性向けファッションのトレンドの一つとしてありますが、ドレスに使用する場合にはかなり大胆に使われるというところが特徴になっています。
モデルさんが着用するようなデザインでは上半身だけでなくスカートまでシースルーになっていて足のラインがくっきり見えるようなものもあります。
一般向けでは背面が全体的にシースルーになっていたり、胸元や腕全体がレースになっているというようなものが人気です。
シースルーと並んで今ウエディングドレスのトレンドになってきているのが「マーメードライン」です。
マーメードラインは上半身と腰までをピッタリしたラインにして、腿から膝くらいからスカートが広がるタイプのものですが、結婚式に向けてスタイルを作りあげてそれを着用するという人が増えています。
身長がある程度ないと見栄えがしないのでかなり着る人を選ぶタイプではありますが、そうした思い切ったデザインに挑戦する人が増えたということはやはり日本人全体の体格がよくなってきたということなんでしょう。
清楚系も引き続き人気です
一方で真逆の上品な清楚系ドレスも人気が高まっています。
2015年くらいから登場してきた「袖付きドレス」がそれで、ぱっと見ると古いヨーロッパ風の雰囲気が出るところがポイントです。
袖付きドレスの中でも2016年はかなり長いロングスリーブタイプのものが人気が高くなっており、あえて露出をおさえることで上品な雰囲気にすることができます。
この袖付きドレスは着脱ができたり、袖のかわりにボレロを羽織るタイプになっていたりと2wayや3wayのドレスにも広く使用されています。